歴史SF小説『草莽ニ死ス 〜a lad of hot blood〜』

ク・セ・ジュ 〜月夜に君は何を想うか〜 考えるということは、要するに自分で何か映像をつむぎだしていくということだ。何かが、あたかも自分の眼にはっきりと映るかのようにしていくのが「考える」ことだ。どんな人でも、結局はそういうふうにして考えている

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『草莽ニ死ス ~a lad of hot blood~』 第20話

※どうもいがもっちです。 今回はみなさんお待ちかねのあの人が登場!? 神戸の夜港を背丈の大きい男が闊歩している。 「冬の神戸は港としては凍結せんぶん優秀なんかもしれんが、南国出のワシにゃあ、やっぱり寒いがぜよ。今夜は鍋じゃのう。あれ? 昨日も鍋…

歴史SF小説『草莽ニ死ス ~a lad of hot blood~』 第19話

●ゴクツブシ米太郎です。ヒートアップして参りました! 「土佐というところは、なかなか面白い土地柄らしくてね。険峻な山や曲がりくねった長い河がもたらす厳しい天災が、負けん気の強い豪胆な快男児を量産するんだと」 竹刀での稽古を終えて、胴着を脱ぎ捨…

草莽ニ死ス 〜a lad of hot blood〜 第18話

★マーシャルです。遅筆すまない。『草莽ニ死ス』新章をスタートしたいと思います。お魁をどうも上手く使えないのは仕様では無く、マーシャルの実力がないからです。 「はぁ、すっかり寒ぅなりましたなぁ」 屯所の中で小佐吉は茶を飲み、そう呟いた。鮮やかだ…

歴史SF小説『草莽ニ死ス 〜a lad of blood〜』 第17話

☆いがもっちです。 お笑いと女の子はその実似ていて、追いかけたら手に入らない。 瞬殺だった。 改めて言おう。 瞬殺であったと。 「畜生。なんだってんであんなおチビちゃんみたいな目に合わないといけないんだ」 瞬殺とは言ったが彼女の息はまだ続いている…